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ただいま2~3ヶ月に1回程度の不定期更新です(^-^;

2016年05月18日

新緑の京都、人の少ないお寺を散策

ここ何年かの京都は、どの季節に行っても観光客で一杯。

そんな中、先週の土曜日(5/14)に名古屋の友人たちと京都一乗寺界隈の人の少ないお寺を散策してきました。

大津から山中越で北白川へ、白川通りを北上し比叡山麓の狭い道を俳句の聖地金福寺を目指す。

名古屋の友人は慣れたもので、うっかり通り過ごしそうな道沿いの狭い駐車スペースに車を止める。



金福寺は松尾芭蕉、与謝蕪村にゆかりのある俳句の聖地で、蕪村の墓や俳人の墓が沢山ありました。
歴史小説「花の生涯」などのヒロイン幕府隠密村山たか女の終焉の寺としても知られています。
又、三毛猫でも有名だったようですが残念ながら亡くなったとのことでした。


金福寺 蕪村が再興した丘の上の芭蕉庵




詩仙堂は有名で丁度さつきの時期ですが、人は多くなく新緑の落ち着いた庭や建物の風情をゆっくりと堪能することができました。
何も考えずに目の前の庭を心静かにいつまでも眺めていたいところです。


詩仙堂 庭からの嘯月楼(しょうげつろう)、詩仙の間など




赤山禅院は平安京の表鬼門に当たり赤山大明神は、表鬼門の鎮守としてまつられました。
天台宗総本山延暦寺の塔頭のひとつで千日回峰行の修行の場であり、回峰行を満行した大阿闍梨により加持・祈祷が行われています。
境内は広く多様な社殿やお堂が多くありました。


赤山禅院(せきざんぜんいん) 赤山大明神




北山の源光庵は「そうだ 京都、行こう」のポスターになっているので、前に行ったような気になっていたがどうも初めてらしい。
本堂に悟りの窓と名付けられた丸窓と迷いの窓という角窓がある。
円は「禅と円通」の心を表し、四角形は「人間の生涯」を象徴しているという禅の教え。
本堂の天井は、伏見城の遺構で伏見城の戦いの悲劇を伝える血天井。
床板が供養のため天井におさめられています。

源光庵 悟りの窓 迷いの窓




修学院から比叡山延暦寺東塔へ抜ける道を雲母(きらら)坂という。
詩仙堂から赤山禅院へ向かう道にあるお店で、昔ここから山へ登る僧や参拝者などこの難所雲母坂の和労堂(休憩所)に憩う人々の多くはこの茶店にて中食し「みそ漬」を賞味しこの地特有の風味を好評して雲母漬と名づけられたと由来に書いてありました。
雲母漬を買えるお店は、ここ穂野出だけなのでお土産に買って帰りました。

穂野出の雲母漬(きららづけ)


  

Posted by 爺爺の手習い at 23:48Comments(6)歴史散歩

2016年05月07日

竹のバランストンボの作り方3(量産型)

竹のバランストンボを欲しいと言われたが在庫がない。
量産型は以前に作っているが、羽の型紙はあっても寸法図面がない。
胴体は羽の1.4倍と決めているので思い出しながら作った。
内容は以前のものの焼き直しであるが自分の覚えとして作り方3とした。

画像は全て拡大します。



数値は実測値で大凡であり、多少変わっても問題ありません。。
羽の長さなど中途半端な数値になっていますが、たまたま節間で使えるところの長さであったりします。
片羽の長さの1.4倍が胴体の長さになるようにしています。
この寸法通りに作くることにより羽の前後の微調整だけで、すべて同じバランスを取ることができました。



量産でのポイントだけ記載します。

■胴体は全部を小刀で削るのは大変なので鋸で切り込みを入れて小刀でこじて割りとると作業が早い。


■羽の厚みは2ミリ程であるがあまり薄く割ろうとするとうまく割れないので皮を3、4ミリ程度残して肉を剥ぎ後で削ります。



■胴体の巾(7)と尻尾の厚み(2)と羽の巾(9)と厚み(1.5~2)を決める。
胴体は尻尾部分を削る目安に真ん中に線を入れ中心がずれない様に3ミリ巾に削る。、
嘴部分は厚みを1ミリに削る。
羽は型紙で印をつけ、印通りに削る。

上3点が削った後。


■削り終わった胴体の嘴部分を約40°(45°位でも問題はない)に曲げる。
私は丸一日水に漬けておいてから蝋燭で炙り曲げている。
初期は90°位曲げていて失敗が多かったが羽の取り付け位置を嘴側に寄せることにより重心を前に持ってきた。



■嘴部分を10ミリほど残して三角に削り取った後、羽の取り付け穴をあけるところに印をつける。
ペットボトルを使った治具で前後左右の位置を決めているが、できるだけ嘴側に寄せるとよい。



■作業台に書いた角度(100~110°)を目安にドリルで羽の取り付け穴をあける。
羽は下向き20ミリで取り付けるので穴をあける時も胴体を3センチほど持ち上げてあける。



■羽を取り付け止まり木にのせてバランスを見る。
瞬間接着剤を付けた後、両手で羽を持ち羽の前後で微調整を行う。
左右の傾きが羽で調整できない場合は嘴の左右の角度で調整する。


完成した9?匹です。(いつも通り1匹は既に貰われていきました。)


作られる方は、以下の記事も参考に。
2013/09/08 竹のバランストンボの作り方
2013/10/23 竹のバランストンボの作り方2(バランスのとり方)
2014/04/02 竹のバランストンボ作成用ツール



  

Posted by 爺爺の手習い at 19:00Comments(0)図画工作
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