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ただいま2~3ヶ月に1回程度の不定期更新です(^-^;

2019年03月12日

マイナーな歴史散歩② 旧東海道鈴鹿峠

今回は、前回の垂水斎王頓宮跡の次に行ったマイナーな歴史散歩です。


国道1号線鈴鹿峠は、50年近く前に鈴鹿サーキットへ行くのに何回か通ったことがあるが毎回トラックの渋滞に遭いあまり良い思い出が無い。

土山を出て三重県に向かうが殆んど車の通らない道が国道1号と気づくのに少し時間がかかった。

仲間が運転する車は、鈴鹿トンネルの手前で右折し細い山道を茶畑の方に入った。
なんとここは、近くに路傍休憩地もある東海自然歩道、 ・・・ 旧東海道鈴鹿峠。



マイナーな歴史散歩② 旧東海道鈴鹿峠
今にも山賊が出てきそうな鈴鹿峠滋賀県側、ここから先の三重県側は昇降の多い山道。
「坂は照る照る 鈴鹿は曇る あいの土山 雨が降る」ですかね。



日本三代実録によると仁和2年(886年)、光孝天皇の皇女繁子内親王(23代目の伊勢斎王)の伊勢行きを契機として鈴鹿峠を経由する新道、阿須波道(あすはみち)がひらかれ、その後明治に至るまで東海道として機能したとの事です。
それまでの斎王は、大和街道と呼ばれる大和から伊賀を通る道を通っていたようです。


マイナーな歴史散歩② 旧東海道鈴鹿峠マイナーな歴史散歩② 旧東海道鈴鹿峠
県境の道標と万人講常夜灯



鈴鹿山脈を横断する峠は、鞍掛峠、治田峠、石榑峠、八風峠、根ノ平峠、安楽峠、鈴鹿峠などあるそうで、その中で鈴鹿峠は、低いため往来が多かったが室町時代ころから、山賊の出没、合戦に伴う街道の荒廃、関所の設置と通行税の徴収などにより減少したようです。


丁度今読んでいる今谷明著の「近江から日本史を読み直す」の近江商人の発祥の項では、道は険しくても関所が少ない他の峠道が利用されるようになったようで、近江商人が千草越や八風越をキャラバンのように部隊を結成して峠越えをし伊勢通商を行っていた様子などが書かれている。




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Posted by 爺爺の手習い at 21:40│Comments(3)歴史散歩
この記事へのコメント
国道1号を走ってもなかなか気付きませんね、況してや現代は
コンクリートの塊・新名神高速道を目的地まで直通では昔を偲
ぶよすがもありません。

昔日の街道を無理やりこじ開けないと歴史に触れることはない
というのが今日この頃です。
近江は歴史創造の人々を輩出した地、古代はその帰化人を抜
きで語ることはできないでしょう。

比較すれば江戸時代なんてつい最近であったということです。
それは琵琶湖ひとつとっても歴史が違います。

近江の便りまた待ってます!
Posted by がり at 2019年03月17日 00:39
ガリさん お早うございます。

新名神、今日開通ですね。
帰りが大分楽になるのでは。

歴史散歩、ガリさんみたいに文章がすらすら出てこないので中々発信できません。
関連情報を色々調べているだけで 満足してしまいます。
kakuさんのLINEで街道を行く24 読みなをしていますが何回読んでも興味がそそられます。
Posted by 爺爺の手習い爺爺の手習い at 2019年03月17日 12:01
近江朝の匂いはど真ん中に住いしてると分からないのでしょうが
尾張の鄙に澄んでいる小生などにとって眩しいものを感じるのです。
大和の匂いは確かに燻した魂の存在を考えますが、それは近江朝伝播の文化からでしょう。先週見た修二会の炎にも覗えます。

近江の寺を回っていた頃、帰化人達の文化や文明が根付いていく
様相が感じられたのを覚えています。
近江の情報に渇望してます。歳ですかねえ~大津も遠く感じられ
ます。
Posted by がり at 2019年03月19日 23:46
 
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