爺爺の手習い

前回の竹の花入れ（花瓶？）旅枕２点の制作で作成した花入れの落としを、銅板を加工して作ってみました。


銅板の落としは、茶道の花入れでは見たことがありませんが、華道の花瓶の売り物で時々見かけます。

今回は、未生流の竹の旅枕と言うことで扱いが簡単だろうと思い銅板で作ってみました。



比較的ピッタリと収まりました。
初めてにしては、上手くできたと思っています。（自画自賛ですみません(^^ゞ）







今回、見本もなく全くの我流で初めて作ってみましたが、有り合わせの道具だけでは、なかなか上手くいきません。

売り物の竹の花瓶などでは、月の輪に節のあるものでも銅板の落としが入っているものを見かけますが、一品ずつサイズが違うのでどのように作っているのか一度見て見たいものです。





今回の作成手順

まずは採寸です。

内周と深さを測るのに、紙（カレンダーの少し厚い紙を使いました。）をぴったり貼り付けて筒状になった紙をセロテープで止めます。その後、引きぬいてハサミで切り展開します。

底の節が内側に出っ張っているので底板は筒の内側に入れるつもりでしたが底板の加工が難しいそうなので外側に変更。


底板の形状とサイズを鉛筆でなぞり写し取ります。
右の紙は、内寸用に展開したものです。深さは水持ちの上から節の出っ張りまでを測りました。


ここから加工です。

切った銅板の写真を撮り忘れたのでサンプルで説明します。
材料はamazonで購入した0.２ミリ厚の銅板を使用しました。
写真のように引っ掛ける部分が必要なので両方で採寸より２ミリほど長くしました。


引っ掛け部分をはめ込みプライヤーで押さえてからハンダ付けをしますが30ワットの電子工作用のコテでは、熱が伝わりにくく途中で40ワットのコテに変えました。


底板部分は採寸した紙を銅板の上にセロテープで止め、板の上でマイナスドライバーで内周を押していきます。


裏返すと出っ張りができているので立ち上がり部分を残して周囲を丸く切り取ります。
周囲をラジオペンチなどで立ち上げていきます。


何回か調整しながら筒にピッタリ収まるようにはめ込みます。


3カ所ほど半田で仮止めし、内側にパイプ（今回は竹を使いました。）を入れ、小さな金槌で細かくたたき隙間を少なくします。
花入れに上手く収まれば、水漏れしないように全周をハンダ付けして完成です。


今回はピッタリ収まったので花入れと落としの接着はしていません。