爺爺の手習い

春の一般公開の時に滋賀咲くのブロガーさんに声をかけて頂いたのですが、
他に予定があり行けませんでした。
10月に近江歴史探訪（おうたんメール）で秋の一般公開のお知らせがあり、
半年後にやっと行くことが出来ました。

近隣を歩いてみたかったのですが、午前中所用があり午後に電車とバスで行きました。
草津駅西口のバス停には多くの人が並んでいるかと思っていましたが乗客はほんの数人。
久しぶりのバスに揺られ15分ほどで芦浦、バスを降りるともう一人参拝のご婦人がおられ同行しました。

道路を渡り真直ぐに5分程歩くと小さなの森の前でボランティアガイドがお出迎へ、
左へ参道を進むと石垣と長屋門が見えてくる。
少し予備知識はあったが、どう見ても寺ではなく城郭でした。






周囲は堀で囲まれ、境内は石垣と土塁が配され一見して城郭、天台の寺院とは思えない特異なお寺です。
戦国時代から江戸時代にかけ政治的に大きく力をつけ、豊臣、徳川の下で代官と琵琶湖の湖上水運全体を監督する船奉行として活躍した。
また、天台寺院でありながら信長にも重宝がられ、比叡山焼き討ちの際には船で宝物をこの寺に避難させたとのことです。
ボートレース場のある大津市観音寺は芦浦観音寺の代官所（湖上官船奉行）があったのでこの名前が残っている。

ボランティアガイドの皆さん有り難うございました。
余興の謡曲や南京玉すだれも良かったです。


寺の周りは堀が廻っている　　　　　　　　　　　　白鳳時代の廃寺の礎石？


昨年再建された本殿　　　　　　　　　　　　　　　　書院（重文）


阿弥陀堂（重文）　　　　　　　　　　　　　　　　　　聖天堂の大根の鬼？瓦