爺爺の手習い

梅雨明け前日の蒸し暑い日曜日に名古屋のいつものメンバーと米原彦根の社寺をめぐってきました。

今回は前回欠席の新米植木職人さんは参加できましたが、尾張・春日井の閑人さんは残念ながら不参加となりました、年を重ねると中々全員揃うのが難しくなってきます。

前回、寺の外観だけ見て帰った番場の忠太郎地蔵尊や北条仲時以下四百三十余名が自刃したところで知られる米原の蓮花寺と井伊家ゆかりの社寺をめぐってきました。



八葉山　蓮花寺

千四百年昔に創建され法隆寺と称していたらしいが１２７６年に焼失。
その後一向上人（法然上人の法曾孫）を迎え開山、花園天皇より勅願寺院としての勅許を賜り、菊の紋を下賜される。
今でも十分広い寺領を持つているが住職は山形より出張で、檀家１３軒で維持しているそうです。


本堂より見た勅使門



１３３３年京都合戦に敗れた六波羅探題北条仲時公は北朝の光厳天皇・後伏見華園二上皇を奉じて番場の宿場についた時、南朝軍の重囲に陥り蓮花寺に玉輩を移し戦うが敗れ、仲時以下四百三十余名悉く自刃した。
時の住職同阿上人は供養の墓碑を建立して冥福を弔う。




この後、醒ヶ井駅のいつものバイキングで昼食。（食べ過ぎておなかいっぱい!(^^)!）
梅花藻の季節が始まっており駅前の駐車場も満杯でしたが梅花藻はパスして山越えで彦根へ。


途中、鳥居本町の赤玉神教丸の有川家（有川製薬、薬局・今でもやっています）を外から見学。

妙薬として広く知られた「赤玉神教丸」の製造・店頭販売を主として行っていました。

有川家住宅は18世紀半ばから19世紀前期にかけて建築され、現在も居宅・店舗として使用されています。
昨年、国の重要文化財に指定されました。




右横は明治天皇鳥居本御小休所

文化11年刊行の『近江名所図鑑』には十返舎一九の詠んだ歌「くれなひの花にいみじくおく露も薬にならひ赤玉といふ」が店頭の商売を描いた図と共に掲載されている。





ここからは井伊家ゆかりの社寺です。

龍潭寺

奈良時代行基によって現静岡県井伊谷に開基された臨済宗妙心寺派の寺院で、井伊直政が佐和山城主になったのを機に元和３(1617)年佐和山山麓に移築。
近郊に多くの末寺をかかえ、学僧が学ぶ大道場であったとのことです。



藍渓和尚伝来の七福神

龍潭寺には、蕉門十哲の1人森川許六によって描かれた方丈襖絵面や広い庭園もあります。

また、井伊直弼や小堀遠州が茶の湯を楽しんだ飄々庵（ひょうひょうあん）などの茶室もあるそうですが今回は中までは入りませんでした。、






長寿院（大洞弁財天）

四代藩主直興が日光東照宮を修造した大工を登用して建てたもので、権現造りの優美な本堂は彦根日光とも呼ばれ、ここに参拝すれば百所に詣でた功徳があるといわれています。
本堂には白い大きな弁天さんがおられました。
お寺の中は夏でも涼しいのですがこの日は湿度が高く涼んでいても胸の中を汗が流れました。




本堂から山門越しに彦根城が見えます。
携帯の写真なので分かりずらいですが真ん中に見えるのが彦根城です。








天寧寺（五百羅漢）

大老井伊直弼公の父、直中公が建立した寺で、直中公がお手打ちにした腰元と初孫の菩提を弔うため、五百羅漢を彫らせて追善供養したことに始まる。
このお寺も庭から彦根城が見えます。







この五百羅漢に参拝すると必ず自分の探しもとめる人の顔があり、別れた懐かしい人に会うことができると言われています。

裏の石州流庭園側に日本一大きな布袋尊が祭られご利益も超特大だそうです。






本日のお茶は鳥人間コンテストの会場で有名な松原海水浴場で自販機のコーラでした。

少し離れたところですが湖水浴客も結構いました。
本当は彦根ビューホテルの涼しいラウンジで熱いコーヒーを飲みたかったのですが１５時で終了(@_@)

米原、彦根は名刹が多いですね！