爺爺の手習い

日曜日(4/12)は名古屋の仲間と久しぶりに奥びわ湖を散策してきました。
このところの雨と寒さを心配していましたが天候に恵まれ久しぶりの観音さまと友との再会を楽しんできました。

いつも通り米原駅で待ち合わせ、さざなみ街道を北上する。
今年は開花後の雨が多くて花見にいい日が少なかったが、湖北は今が見時で桜見物も楽しめた。


賤ヶ岳付近まで来ると急に渋滞が始まっていたので 先に、早めの食事をとる。
道の駅の塩津海道あぢかまの里は、一般車に加えスポーツカーの集団やツーリングのバイクなどで既に満車。
焼きさば寿司定食750円を食べて西浅井町山門を目指す。


このパンフレットには60観音が載っています
背景は黒田観音寺の千手観音のイラスト


善隆寺（和蔵堂）
和蔵堂は善隆寺の境内にあり、上品で可愛い93歳のおばあさんが案内してくれました。
十一面観音立像は、桧の一木造りで優美な姿と端正な顔立ちが印象的です。
左横には、これも平安時代の作で重要文化財に指定されている阿弥陀仏頭が切れ長の目で優美に微笑んでいました。

善隆寺本堂、左横に和蔵堂があります。




和蔵堂を出て集落を永原方面に向かうと山手にお寺の屋根が見えてきます。

突然、全員一致で行ってみよう！

正福庵と言う曹洞宗のお寺でしたが不在でした。
その下にもう一寺あり、畑沿いに下りていくと同じ曹洞宗のお寺で徳圓寺。
厚かましく拝観をお願いすると快く拝ませていただけました。


徳圓寺
ご本尊の馬頭観音立像は憤怒相の三面三目八臂のお姿で急ブレーキをかけているように足の裏を正面に見せており、他にはなく非常に珍しいと言う事です。
以前に「近江若狭の仏像？」という本で見た記憶があり一度見てみたいと思っていました。
脇侍の不動明王と毘沙門天が正面を向かず、向かい合って立っているのが不思議でした。
余談ですが、義母の実家が同じ在所で、すぐ近くである事を後で知りました。

徳圓寺からの景色



ここから余呉の全長寺を目指すのですが、木之本方面は海津大崎の花祭りの影響で車が渋滞。
山越え道を探すが山崩れで閉鎖中、やむなく福井県に入り北陸自動車道沿いに柳ケ瀬トンネルをへて、北国街道に合流


全長寺
ここも馬頭観音立像が拝観できるのですが、残念ながら不在で堂内の拝観は出来なかった。
紫陽花(あじさい)とダルマ寺として有名なお寺で境内にダルマなどの石像が何点かあるが、やけに新しく不釣合な感じを受けた。
門前の大きな杉の老木は、寛永２年(1626)この地に移った当時のものであるとの事。

390年前の大きな杉の老木



余呉湖
40何年かぶりで楽しみにしていたが遠い記憶にあった神秘な感じはなくなっていた。

日本最古とされる羽衣伝説の地



黒田観音寺
本尊は伝千手観音で細い眼の厳しい表情をされていますが優しさものぞかせています。
他の千手観音と違い十八臂は肉付きが生々しくどこか妖艶なお姿をされていました。
ここも予約なしにお邪魔しましたが、温かく迎えていただきいろいろお話を聞かせていただきました。

厨子の中には朽ちた古仏も何体か安置されていましたが、このあたりはどこも幾多の戦火や災難から里人の手で仏様を守られて来たのが今も変わりなく続いています。

黒田官兵衛のご先祖のお墓ではないかと言われている




この後は、いつもの湖北みずどりステーションで休憩し帰路についた。